ニュルブルクリンク体験記2015年秋(1)

2015/10/25

毎年、春と秋にニュルブルクリンクで行われている、世界最高峰のドライビングスクール 「スクーデリアハンセアート」に、ポルシェクラブ六本木は今年も参加しました。


(ポルシェクラブ六本木はスクーデリアハンセアートの日本の受付窓口になっています。スクーデリアハンセアートの日本語ページはこちら


今年の秋の開催は2015年8月末から9月頭にかけて行われましたが、それに参加した、ニュル初体験メンバーの体験記を3回に分けてお送りします。 


突然の訪独紀行(その1)

by S.Y. Porsche Club Roppongi


先月、8月28日夕刻、機内から着陸直前のフランクフルト空港を眼下にして自分のイメージとは大きく異なり、緑豊かな中に整備された道路と整然とした家並み、13日間の幕開は素晴らしい眺めで迎えました。


意外だったのは、川添いの街中に原発があり、大きな釜から蒸気の出るタイプのものでしたが、日本ならさながら普通の工場のような立地に稼動しているのを見て驚きました。 



到着早々空港から出る駐車券の不具合で出られず、ようやくの思いでゲートを出ると持参したヨーロッパ仕様のナビ、ガーミンの使い方が分からずトラブルが続きました。


北西に約150kmのウルメン迄のアウトバーンは、車種の区分帯が明確でドイツのマナーと道路の素晴らしさを実感じながら、夜9時には宿に着くことが出来ました。 


思えば、何の予備知識もなく、世界一の難易度「ニュルブルクリンクを走れる」との誘いに単純に乗りました。 

スクーデリアハンセアートというニュルブルクリンク全コースの走行プログラムで3日間の講習があることさえ知らず、概要を聞いたのは前日という有様(笑)で、カリキュラムに臨んだ初日は豪雨でした。



紹介されたグループ担当のドイツ人インストラクターはクラウディアさんという凄い美人で、ニュルブルクリンク行きの誘いに迂闊に乗ってしました全てが報われました・・・・ 

前日レンタルしたトヨタ86は豪雨の中のトレーニングで何度も横滑りして、ヒヤッとさせられましたが、 これは、もしかして一般路よりはるかにミューが低いのでは。

それに気ついた直後、友人が11km付近の右コーナーで左後ろを軽くヒットし、コース路肩に停車し呆然としていました。

こんなときは「からだが無事で良かったね」 と言うしかなく ・・・・

慰めの言葉にもならないのは分かっているのですが・・・・ 



こんなことがあってか、スライド状態の走行にも少し慣れてきました。

16才から現在もバイクが手元にあり、身近な存在で毎日乗っているので、命がけの二輪に比べ怪我の確率が低い四輪走行なら何とかなるでしょう。のノリで冷や汗ながら初日を無事乗り切ることができました。